やし酒「ランバノグ」で大量死 原因は 「ランバノグ」どんな酒
【マニラ・ロイター時事】フィリピンで、やし酒を飲んで、少なくとも11人が死亡、300人以上が病院に搬送されている。
当局が23日、明らかにした。19~22日の間に、マニラ近郊のラグナ、ケソン両州で次々被害が発生した。
ココヤシの果実ココナツの醸造酒であるやし酒を、さらに蒸留してつくる「ランバノグ」と呼ばれる酒があり、保健省は「患者全員、ランバノグを飲んだ後、具合が悪くなった」と説明。飲酒形態はさまざまで「晩酌も誕生会も、さらにはクリスマスパーティー用に役所が差し入れたものもある」と保健省は述べている。
参照元:ヤフーニュース
やし酒飲み11人死亡 病院へ300人以上 フィリピン
参照元URL:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191224-00000005-jij-asia
密造酒じゃなくて酒造会社がつくったやし酒「ランバノグ」でも
中毒をおこすことがあるんですね。
ヤシ酒「ランバノグ」 どんな酒
◇「ランバノグ」とは
ランバノグはアルコール度数が約40度の強いお酒ですが、少し甘みのある香りで、口にした瞬間、舌でも程よい甘さを感じます。喉を通る瞬間に身体の中でカッとくる熱さと香りとのギャップが魅力の一つです。ココナッツの木登り職人が1日に3~4回、花蜜を集めて回り、その後自然発酵させた花蜜を単式蒸留器で2回、およそ6時間かけて蒸留して作られます。もちろん添加物等は一切使いません。花蜜から作られますが糖質はゼロのヘルシーなオーガニックスピリッツ。そのままロックやソーダ割り、カクテルベースにも最適。さまざまな飲み方が楽しめます。
ココナッツの花蜜から作れれるのかー
で、因みに
ココナッツの花ってこれです。
この花蜜を自然発酵させ蒸留すると
こうなります。
それから「ランバノグ」は日本でも買えます。
■商品概要
商品名 :ランバノグ(ピュア)
価格 :4,000円(税別)
内容量 :750ml
原材料 :ココナッツの花蜜
度数 :40度
生産地 :フィリピン
販売場所:ココウェルオンラインショップ
引用元:https://www.atpress.ne.jp/news/191814
上の販売元のは大丈夫でしょうが
こんな記事を読んだ後だとなぁ~(ニガ笑)
「ランバノグ」を飲んで大量死 原因は
「ランバノグ」をのんで死亡者がでた原因はどうやら
メタノールにあるようです。
それも誰かが混入させたとかではなく
ペクチンを含む果実(リンゴ、洋なし等)を原料としている酒精飲料に含まれるそうです。
しかも酒だけじゃなく
「メタノールは果物、野菜、果実ジュース、発酵飲料等
の飲食物にも含まれている。」
厚労省のホームページにこんな記載が
メタノールの概要
(1)酒精飲料中のメタノールについて
メタノールは、食品中、特に果実や野菜中に天然に含まれる物質であり、人体内
でも代謝のプロセスで生成される。
ペクチンを含む果実(リンゴ、洋なし等)を原料としている酒精飲料に含まれる
ことが知られており、これは原材料由来のペクチンポリマーのエステル化されてい
るメチル基が、果実が過熟するときに生成されるペクチンエステラーゼにより加水
分解されることでメタノールが生じるためである。また、メタノールはエタノール
と共沸するため蒸留で取り除くことが困難であることから、果実を原料とし蒸留工
程を経て製造される酒精飲料中に、特に多く含まれることとなる。
メタノールは経口、吸入、経皮で吸収され速やかに人体の水分に分布する。その
後、アルコールデヒドロゲナーゼにより代謝され、ホルムアルデヒド、ギ酸を経て
最終的には二酸化炭素として排出される。
ヒトのメタノールばく露の慢性的な影響に関する知見はほとんど報告されてい
ないが、多量摂取による急性メタノール中毒の症状は視覚障害、吐き気、腹痛、筋
肉痛、めまい、衰弱、昏睡や発作を含む意識障害があげられる。
「メタノールは果物、野菜、果実ジュース、発酵飲料等
の飲食物にも含まれている。」とされ、「果実ジュース及びアルコールからの推定
一日摂取量は、国民平均及び小児について、1.93mg/kg 体重/日及び 1.14mg/kg
体重/日と推計されるが、果物、野菜等から摂取するメタノールを考慮すると、実
際の食品由来摂取量はこれよりも多い可能性がある」、「DMDC に由来するメタノ
ールの推定一日摂取量は、国民平均及び小児について、1.21mg/kg 体重/日及び
1.79mg/kg 体重/日と判断した」
【食品安全委員会評価書(抜粋)】
「メタノールの体内動態に係る知見を検討した結果、メタノールは消化管か
ら速やかに吸収され、主に肝臓において、まずホルムアルデヒド、次いでギ酸、
さらに二酸化炭素へと連続的に酸化され、排泄されると考えた。また、メタノ
ールに対する感受性を決定するギ酸の酸化速度は、げっ歯類と比べ霊長類で著
しく遅く、メタノールの毒性において霊長類がげっ歯類と比べ著しく高い感受
性を示す原因になっているとされている。
WHO(1997)は、メタノールを 20 mg/kg 体重以下の量で経口摂取した場合で
も、通常体内に存在する量以上のギ酸の蓄積は起こらないとしている。JECFA
(1991)は、通常の食習慣のヒトは 1 日当たり 1,000~2,000 mg のメタノー
ルを代謝しているとしている。また、FDA(1988)及び SCF(2001)は、健康な
ヒトは 1 時間当たり 1,500 mg のメタノールを問題なく代謝可能としている。
メタノールに、生体にとって特段問題となる遺伝毒性はないと考えた。
メタノールについて、急性毒性及び生殖発生毒性の試験成績について検討し
たが、ラット発生毒性試験(Youssef ら(1997))の最低用量(1,000 mg/kg 体
重)でも毒性所見が認められたことから、NOAEL を得ることはできなかった。
発がん性に関する知見は認められなかった。
メタノールの毒性は主にメタノールの代謝から生じるギ酸によるものであ
り、メタノール中毒では、一般的に摂取量の増加に伴い、代謝性アシドーシス、
中枢神経系の機能障害といった症状を経て、失明に至る視覚障害及び死亡も認
められるようになる。ヒトにおける毒性量及び致死量は明らかではないが、Röe
(1982)は、ヒトにおいて、メタノールの最小致死量は 1 g/kg 体重と推測さ
れるとしている。
引用元:https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/000547053.pdf
僕を含めて酒飲みは気を付けましょう 特に良く分からん酒を飲むときは!
やし酒「ランバノグ」で大量死 原因は 「ランバノグ」どんな酒 ネットの反応は
3時間前
お亡くなりになった方々のご冥福と被害に遭われた方のご回復をお祈り申し上げます。
300人以上の方が具合が悪くなっていること、役所が差し入れしたお酒でも出ている事から市販されているお酒に問題があった可能性がありますね。
メタノールは工業用アルコールのイメージで、やし酒を普通に作った時に発生するとは知りませんでした。
自然な醸造でもいろんな化学反応が起きるのですね。
これまでやし酒を飲む機会はありませんでしたが、今後旅行先などで飲んでいたかも知れず、勉強になったと共に自分の無知に怖くなりました。
返信0
5時間前
ココナツから酒を造ると
エタノールでなくメタノールが含まれることがある
しかもきちんとした製品でなく「自家製」のものだと
特にこういうことが起こりやすいんだよね
返信0
2時間前
違法合法問わず薬物系は国や機関がしっかり
品質維持管理して欲しいわ。
あとは自己責任で良いと思う。
返信0
1時間前
フィリピン ヤシ酒 と聞いて戦争でフィリピン行ってた爺さんの話を思い出した。酒盛りしてた一隊が翌朝ほぼ全滅してたこともあるそうだ。
それ以来、飲む前に火を付けてみて、炎の色がどうこうだったら飲めるとか、そんな話だった。
返信0
2時間前
やはり、口から摂取するものは
品質・衛生管理の徹底がされてないと怖いですね。
観光気分で買って、飲んだら二の舞になる恐れもありそうですし、、
返信0
1時間前
ペクチンを多く含む果実を発酵させると、メタノールも出来てしまうものらしい。
そして、それを蒸留すれば…。
詳しくは↓
「酒精飲料中のメタノールの取扱いについて-厚生労働省」
返信0
13分前
やたら冥福を祈ってる奴がいるが、フィリピンはほとんどがキリスト教徒なので、仏教用語である「冥福」は相応しくないと思う。
返信0
34分前
お酒はドラッグ。
これをもう一度考えなければいけないんじゃないかな。
お酒は合法だからドラッグという事を忘れている人が多い。
お酒は世界で1番殺人を犯しておるドラッグ。
否定する事ができない手軽なドラッグ。
全てのドラッグの入り口はお酒から。
分かっているけどやめられない。
コントロールできない奴が悪いとも言えない。
酒を否定されたら擁護したい。
でも、飲まなくても生きていける。。。
でも飲みたい。。。
手軽な娯楽が、殺人メタノールに変わるなんて。
フィリピンの人も分かっていたんだろうけど、みんな飲んでいるから大丈夫と飲んだのだろうね。。。恐すぎる。
日本の輸入品も、自由化ばかりで規制がないので残留農薬も時間をかけてみんな食べているから大丈夫だろうと身体を蝕むんだろうね。
「みんな」という所がバンドワゴンという心理学的盲点。
御冥福をお祈り致します。
返信1
4時間前
ココナツ酒は一部メタノールが含まれてしまうことがあって、メタノールを除去しないと販売してはいけないことになっているそう。メタノールはごく少量でも致死性あり。去年も10名亡くなっているというから、危険ですね。
しかし、ロシアに比べればまだよいかも。2016年に入浴剤をアルコール代わりに飲んで大勢が亡くなったというニュースで「ロシアでは、貧困層の人々が合法アルコール飲料に比べはるかに安価な香水や洗剤などを、ウオッカの代用品として飲むことが多い。またこうした液体には通常、少量でも摂取すれば死に至るメタノールではなく、飲用可能なエタノールが含まれているという」とありました。それに比べればまだ普通かも。インドも密造酒事故多いですね。
返信4
58分前
メタノールは触るくらいなら問題ないが、飲むと危険なので注意が必要。
返信0
10分前
メタノールができてしまうのか。
行きつく先はホルムアルデヒドに蟻酸だもんな、どっちも毒物だ。
(アセトアルデヒドから酢酸がエタノールの行きつく先)
返信0
50分前
メタノールが混ざっていたとしたら死者が出る場合が十分考えられます。メタノールは毒物に指定されており致死量は60g程度です。
返信0
3時間前
糖分を酵母で発酵させてエタノールにしているだけなので、糖分の由来は関係ないはず。もし、メタノールが混入したとすれば、人為的か、それとも用いた酵母が異常なものか・・。
返信0
5時間前
混ぜものの量を間違えたのかな。快復と原因究明を祈ります
返信0
5時間前
密造したものなのか、市販されたものなのか、記事だけじゃわからない。不親切な記事だと思う。
返信0
3時間前
死ぬか目が潰れるか・・・
アルコールも怖いけれどメチルも怖いね。
返信0
2時間前
緯度とIQがほぼ比例するのはなぜ?
返信1
1時間前
命がけのクリスマスパーティ。
返信0
1時間前
メチルアルコールだな。
返信0
2時間前
おいしぜこのさけは
返信0
5時間前
やし酒がやけ酒に見えました。笑笑
返信0
1時間前
飲酒形態はさまざま、のようだから全部回収できたのかちょっと心配になる。
返信0
3時間前
山の中を散歩してると昼間から集まって椰子酒を飲んでる連中にでくわす事がある
目が合うと1杯やれと手招きするから
断りながらも一口だけ頂くが旨くない
今後は飲むふりだけにしよう
返信0
3時間前
怖っっ。
東南アジア旅行時、ヤシ酒なんて飲みまくってたぞ。。
返信0
3時間前
蒸留酒の製造過程においてメタノールが普通に発生するがまともな工場だと除去作業が厳密に行われるはずだ。自家製なら気を付けないと危ないよ。
返信0
2時間前
こんな綺麗な瓶に入って普通に売ってたりしたらお土産に買ったり自分で飲んじゃいそう。
返信0
5時間前
日本でも戦後に密造酒を飲んで亡くなった方が大勢いましたね。そこまでしても飲みたい気持ちは分かりますが死んだら酔えないから気を付けましょう…合掌。
返信0
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